Tono&Lims(トノアンンドリムズ)さんとの初めての出会いから5ヶ月。
当店も彼らとのコラボレーションインクの発売にいたりました。

書きたいこと書けないことたくさんありますが、今日は少しお話しを。(笑)


彼らと出会ったのは2019年8月に名古屋で開催された、「みんなでにゃごや」というイベントでした。
イベント開催の2日前に名古屋行きを決め、台湾のパートナーであるYachingStyleの出店に同行したのがきっかけです。当日朝に名古屋へ移動、会場に着くと、出店者さんたちが自分たちの手で会場づくりをされており、その雰囲気はまるで学生時代の文化祭を思い出させてくれるような楽しい雰囲気でした。私の知る限りの文房具業界の見本市やイベントとは異なる雰囲気で、ご出店されている方々と、ご来場になられるお客様がただただ純粋に楽しむ空間。たくさんの方々との楽しいご縁を繋ぐ空間。私にとってはそんな体験でした。





翌月の社内のミーティングですぐに「Tono&Limsさんのインクを取り扱わせていただこう!」となり、彼らのレギュラーインクを取り扱わせていただくことになりました。入荷するとすぐに売り切れてしまう。驚きの大人気のインクとなりました。





時は少しだけ流れ、10月の台南ペンショー。ここでまたTono&Lims、彼らと出会います。接すれば接するほど惹き込まれる魅力。なんだろう、「楽しんでいる」のひとことでしょうか。20年近く文房具の業界に携わっていると、どうしても抜けきれない柵の中にどっぷりと使っている自分に、ちょっと古い言葉かもしれませんが、「フロンティア・スピリッツ」という感覚を覚えさせて頂きました。加えて言うならば、そこに「スピード感」が加わったような。いろんな角度からの見方があるかもしれませんが、西部開拓時代のアメリカといった感じでしょうか。決して猪突猛進ではなく、何かに取り憑かれたような「スピード感」と「夢の方向へ進む推進力」は、この20年、私が忘れていた思いを思い出させてくれたような気がします。








そして2019年が終わろうとしている12月。東京の虎ノ門にあるオカモトヤさんでのイベント。ここに参加することによって、さらに思いが高ぶります。「可能性」という言葉を感じることができる。これは実にここ数年、私が自分自身で抑えこんできた感覚でした。現実を悲観的に捉えざるを得ないようなどこか滞った日本のマーケットにおいて、まだまだ組み立てることができる、さらには新しい何かを産み出すことができるのではないかという思い。その新しい何かを産み出すということについて、前向きになれる感覚。その感覚を思い出させてくれるご縁は、かけがえのないご縁であると思います。そしてそのご縁をさらに深めていただけるご提案、Tono&LimsのInk Lab.を当店で開催いただけるとのお話しを頂戴しました。本当に感謝です。





10月の台南ペンショーのあと、構想が立ち上がり、そこからスピードが加速、顔を合わせて打ち合わせをできる回数はほとんどありませんでしたが、的確なコミュニケーションと技術力で産まれてきたのが、今回のコラボレーションインクです。私からの希望は以下の5つでした。


1.大阪を元気にするをコンセプトにしたい
2.まずはキタとミナミを表現したい
3.ふたつの異なるブルーをつくりたい
4.パッケージとステッカーは自分でデザインしたい
5.1月のイベントに間に合わせたい


パッケージデザインも少し異なる空気感を出したかったので、当社の事務所のある大阪駅前第3ビルの展望階に登って梅田の写真を撮ったり、ミナミまで足を運んで夜のギラギラした待ちを撮ったりしてみました。








待ちに待った2020年1月26日(日)、「書くことを大切に」という思いを込めて進んできた我々が名付けてイベント、「write now! right now!」が店舗にて開催。本当にたくさんのお客様にご来店頂き、コラボレーションインクをはじめたくさんのアイテムをお客様が手にとって頂けたと思います。常連のお客様も初めて当店にご来店いただいたお客様も楽しんで頂けたのではないかと思います。

















お店はお客様にご来店頂かなければ、「場を活かす、場を生かす」ことができません。もちろん遠方のお客様はなかなかご来店頂くことが難しい場合もあります。その時はインターネットを使ったサービスも重要になると思います。お店の役割はお客様と作り手様を繋いで「シナジー」を産むことであると思います。お店だからできること、お店にしかできないことを大切に、2020年もたくさんの「楽しみ」を感じていただけるお店作りを目指してまいります。





OSAKA LANDSCAPEを通して、大阪が元気になりますように!
大阪と世界が繋がりますように!


次回の「write now! right now! vol.2」は4月25日、26日開催です。
大阪っぽさをもっともっと出せるイベントになりますように。